雷鳥一号一覧

視線

知り合いの話。 地区の子供会でキャンプをおこなった時のこと。 炊事担当であった彼女は、夕食のカレーを支度していた。 ...

落書き

知り合いの話。 彼は大きな街で、出版関係の仕事をしている。 ある日、印刷所に行こうとすると、会社ビルのエレベーター...

猫山

先輩の話。 大学の部活で、山合宿をしていた時のこと。 朝起きてテントを出た先輩は、辺りを見回してギョッとした。 ...

虎落笛

友人の話。 冬が深くなると、風が木立や電線を揺らすようになる。 時折、強い風が吹くと、ピュウゥという甲高く物悲しい...

谷間の集落

友人の話。 ツーリング仲間と二人で林道を走っていた時のこと。 夕暮れになりそろそろ野営地を探そうかと考えていると、な...

花火

友人の話。 事故の多発する峠道を下っている時のこと。 片側は切り立った谷になっているのだが、いきなりそちらの窓が明る...

旧家の蔵

友人の話。 彼の実家は山奥の旧家で、かつては辺り一円の領主だったという。 家屋も非常に広く、彼もまだ入ったことがな...

友人の話。 彼の家は町の外れにあって、山がすぐそこまで迫っている。 彼は毎早朝、山道を散策しているのだそうだ。 ...

百獣の行列

私の体験した話。 山村のお客さんを訪問する途中でのこと。 田中の舗装もされていない道を走っていた私は、路上に動く物を...

見上げ入道

知り合いの話。 彼女がまだ幼い頃、山の棚田で不思議なものを見たという。 夕方の畦道を里の方へ下って、家へ帰る道の途中...