天井の声
知り合いの話。 彼の家の裏山には、既に使われなくなった火葬場跡がある。 祖父から聞いたところ、ちょっと奇妙な所だっ...
知り合いの話。 彼の家の裏山には、既に使われなくなった火葬場跡がある。 祖父から聞いたところ、ちょっと奇妙な所だっ...
同僚の話。 山で薪を拾っていた。 強い日差しの下で腰を屈めていると、フッと日が陰る。 あ、涼しいや。額の汗を拭...
先輩の話。 山を縦走していると、夕立に襲われた。 仕方なく手近の洞窟に逃げ込み、雨宿りすることにした。 雨足が...
知り合いの話。 実家の山村に帰っていた時のこと。 従兄弟と一緒に山に入っていると、俄か雨に降られた。 雨に打た...
後輩の話。 大学のサークルで、山歩きをしていた時のこと。 休憩中腰を下ろしていると、あーっ!と注意の声が後ろから掛け...
知り合いの話。 彼はかなりの高齢で、かつて山の火葬場で働いていたという。 働くといっても仏が出た時だけで、普段は農...
先輩の話。 学生時代、他校の者と一緒にキャンプした時のことだ。 テントから出ようとすると、自分の山靴がなぜか二足あ...
友人の話。 彼の家の近くの山には、広い薄野原がある。 秋に薄の穂が風に揺れている風景、それを見るのが好きなのだそう...
友人の話。 高校の部活で、キャンプしていた時のこと。 真夜中に場違いな、しかし美しいメロディーがキャンプ地に響き渡...
知り合いの話。 一人で山を縦走していた時のこと。 夜、誰かに話し掛けられて目が覚めた。 ツェルトのすぐ外側に、...
知り合いの話。 彼女が、友人の田舎へ遊びに行った時のことだ。 すぐ傍の山で無花果が取れると聞いた彼女は、早速友人を...
知り合いの話。 彼は仕事柄、長いこと山に篭もることが多い。 そのため山の持ち主に断って、活動基地となる簡単な小屋を...
友人の話。 里帰りした時のこと。 裏山を散策していた彼の行く手に、小さな子供の後ろ姿が現れた。 のろのろとゆっ...
知り合いの話。 彼の田舎には、一寸変わった道があるという。 山へと続いているその道は、かつては目抜き通りだったが、...
友人の話。 地元の山を歩いている時のこと。 視界の隅に白い物が見えたと思った途端、柔らかい物に飛び掛かられた。 ...